について、川田工業株式会社様が、架設している橋梁の情報や資料をもとに、まとめてみたいと思います。
昭和橋の現在の架設状況は、写真- a)・b)に示すように手延機が3つ目の橋脚まで到達し、最後尾に新しい主桁を追加しているところです。
a)側面から見た状況
b)手延機の先頭から見た状況
写真-a) b) 昭和橋の架設状況
今回は、現場から少し離れて、橋梁の形式について簡単にご説明します。
橋梁の形式は、大きく分けると桁橋、トラス橋、アーチ橋、斜張橋、吊橋になります。
(1)桁橋
桁橋は、橋梁の主な部材として、梁(はり)のような桁を使用する形式です。
写真に示す既に架かっている昭和橋が桁橋です。
日本には15m以上の長さの橋梁が、約15万橋あります、そのうちの約8割が、この桁形式の橋梁です。
桁形式の昭和橋(明和町)
(2)トラス橋
トラス橋は、橋梁の主な部材として、三角形の部材で構成されているトラスを使用する形式です。
写真は、最近建設されたトラス形式の東京ゲートブリッジです。
トラス形式の東京ゲートブリッジ(東京都)
(3)アーチ橋
アーチ橋は、橋梁の主な部材として、写真に示すように上側に凸なアーチ部材を使用する形式です。
アーチは、構造の特性として、荷重がのると両端に水平力が発生します。
引用/画像提供先:川田技報(リンク先:http://www.kawada.co.jp/technology/gihou/)
アーチ形式の枯松沢橋(岩手県)
(4)斜張橋
斜張橋は、写真に示すように橋脚の上にタワーを立てて、タワーから斜めのケーブルによって主桁を支持する形式です。
ケーブルの張り方によって、橋の美観が異なります。
引用/画像提供先:川田技報(リンク先:http://www.kawada.co.jp/technology/gihou/)
斜張橋形式の横浜ベイブリッジ(神奈川県)
(5)吊橋
吊橋は、写真に示すように橋梁全体に張りわたしたケーブルで荷重を吊り、変形しやすいケーブルを、桁またはトラスを用いて橋全体の剛性を増すようにした形式です。
引用/画像提供先:川田技報(リンク先:http://www.kawada.co.jp/technology/gihou/)
吊橋形式のレインボーブリッジ(東京都)
「昭和橋の建設日記」の第6回≪橋梁部材の輸送≫
について、川田工業株式会社様の情報や資料をもとにまとめてみたいと思います。