昭和橋の建設日記《第14回》

「第14回」≪床版架設≫

について、川田工業株式会社の情報や資料をもとにまとめてみたいと思います。


「昭和橋の建設日記」は、しばらくお休みをいただいていましたが、休養を十分とれましたので、再開します。
気が付いたときに、また目を通していただければ幸いです。


第13回目では、送り出し工法の架設時に利用していた吊足場を、床組構造の架設作業をしやすいように組替たところまで報告しました。
今回は、床版架設についてご説明します。
川田工業鰍ナは、橋梁の構造改善を図るために、画期的な床版を開発しています。それが、鋼コンクリート合成床版のSCデッキです。
SCデッキは、図-1に示すように鋼板または形鋼とコンクリートが一体となって荷重に抵抗するように構成され、
近年の橋梁の長寿命化要請応える高耐久性床版です。底鋼板パネルが、コンクリート打設時の型枠や下側鉄筋を兼ねるため、
とても経済的な床版でもあります。新しい床版が開発できたことにより、主桁などの構造も改善できるようになりました。

図-1 川田工業鰍ェ開発したSCデッキ

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架設方法は、工場で製作されたSCデッキを輸送し、写真-1に示すように明和町側の橋台部に荷下ろしし、
主桁上部の台車に積みかえて、設置場所まで移動します。
そこには、写真-2に示すように、コンクリートが漏れ出さないようにするために、主桁の上にクッション材を張り付けてあります。

写真-1 SCデッキの積み替え状況

写真-2 クッション材の設置状況

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台車がSCデッキの設置場所に到着すると、写真-3 a)b)c)d)に示すように台車に設置したクレーンを用いて部材を回転させて、
主桁上に架設します。

a)

b)

c)

d)
写真-3 SCデッキの設置状況

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架設するだけではバラバラになってしまいますので、写真-4 a)b) に示すようにボルトを用いて連結します。

a) SCデッキの架設直後の状況

b) ボルトによる連結
写真-4 SCデッキのボルトによる連結状況

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写真-5 a)b)c)d) に示すようにコンクリートが側面に流れ出すことを防止するための側鋼板を設置し、ボルトを用いて連結をしました。

a) 上流側の側鋼板

b) 下流側の側鋼板

c) 設置直後の状況

d) ボルトによる連結
写真-5 側鋼板の設置状況

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「昭和橋の建設日記」の第15回目は、

について、川田工業株式会社の情報や資料をもとにまとめてみたいと思います。

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